コンサバトリーは、その歴史の中で様々なスタイルを生み出してきました。
ここでは、代表的な4つのスタイルを紹介し、それぞれのデザインの特徴について詳しく解説していきます。
1:ジョージアン様式
ジョージアン様式は、18~19世紀中頃のジョージ王朝時代に発祥しました。
正面が5面で構成され、視界が広く、開放感あふれる空間となっています。
特徴としては、シンプルなデザインで、窓枠が細い点が挙げられます。
そのため、外部の風景を邪魔することなく、自然光を最大限に採り込めます。
2:ヴィクトリアン様式
19世紀中頃~20世紀初頭のヴィクトリア王朝時代に発祥した、コンサバトリーの王道スタイルです。
特徴は多角構造で、屋根の骨組みが多いことです。
その独特な建築様式は、優雅さ、気品、美しさを醸し出し、風格のある空間を演出します。
また、強度に優れている点も魅力です。
3:エドワーディアン様式
エドワーディアン様式は、20世紀初頭のエドワード王朝時代に発祥しました。
四方の壁面がガラス張りになっているため、開放感あふれる四角形の空間となっています。
特徴は、合理性とバランスのよさにあります。
無駄なく空間を活用できる設計であり、シンプルながら洗練された印象を与えます。
4:リーントゥモデル様式
リーントゥモデル様式は、片流れの屋根と四角形の構造が特徴です。
コンサバトリーの原点ともいえる温室としてつくられました。
シンプルなつくりなので、どんな住宅にも馴染みやすく、汎用性が高いです。